どうも、にゅーすばんくです。
iOS14.4でiPhoneの仕様が大きく変更され、アプリを開くと「他社のAppやWebサイトを横断してあなたのアクティビティの追跡することを許可しますか?」というメッセージが表示されるようになりました。
「Appにトラッキングしないように要求」または「許可」の選択を迫られますが、そもそもこのメッセージの意味が分かっていない方も多いと思います。
そこでこの記事では、iPhoneで表示される“他社のAppやWebサイトを横断してあなたのアクティビティの追跡することを許可しますか?”の意味や”Appのトラッキングは許可しても良いのかどうか“について、詳しく解説していきたいと思います。
目次
iPhoneで「アクティビティの追跡を許可しますか」のメッセージが表示
iOS14.4以降のバージョンにアップデート後、iPhoneでアプリを開くと「他社のAppやWebサイトを横断してあなたのアクティビティの追跡することを許可しますか?」というメッセージが表示されます。
メッセージには「Appにトラッキングしないように要求」か「許可」の選択肢が用意されています。
事例:Coke ONのトラッキング許可のメッセージ
ポップアップで表示されるメッセージのタイトルや選択肢はどのアプリも共通ですが、本文についてはアプリによって書いてある内容が異なります。
例えば、コカ・コーラが提供するCoke ONアプリでは、トラッキング許可のメッセージとして以下の内容が記載されています。
コカ・コーラ社からあなたに合わせた製品・キャンペーンの情報をお届けするために、トラッキングを許可してください。
アクティビティの追跡・トラッキングの意味は?
上記メッセージは「アクティビティの追跡」や「トラッキング」など、聞いたこともないような言葉ばかりで正直意味が分からない方も多いはずです。
トラッキングとは直訳すると「追跡」「追従」という意味で、あなたがiPhoneで閲覧した履歴データやユーザー情報を追跡するアクションを意味します。
このトラッキングによって実現できるのが、「パーソナライズ広告」と呼ばれるあなたの情報に特化した広告配信の仕組みです。
これまではアプリ側がユーザーの許可なくトラッキングできましたが、iOS14.4からはアプリがユーザー情報へトラッキングするには本人の許可が必要な仕様に変更されました。
iOS 14.5、iPadOS 14.5、tvOS 14.5 では、App が他社の App や Web サイトを横断してお客様の行動を追跡 (トラッキング) する場合、事前にお客様ご本人の許可を得ることが義務付けられます。トラッキングが行われると、個人やその所有デバイスを特定するような情報を App が収集し、その情報がターゲティング広告や広告効果測定といった目的で、他社が所有する App、Web サイト、その他の場所で収集された同一個人やその所有デバイスを特定する情報と紐付けられたり、App が収集した情報がデータブローカーと共有されたりします。
出典:Apple
つまり「他社のAppやWebサイトを横断してあなたのアクティビティの追跡することを許可しますか?」というメッセージの意味は、”アプリがあなたに興味のある広告を配信するため、あなたのユーザー情報を追跡してもいいかどうかの確認メッセージなのです。
iPhoneでAppへのトラッキングは許可すべきかどうか
今回ご紹介している確認メッセージでは、「Appにトラッキングしないように要求」か「許可」の選択を迫られます。
では、iPhoneでアプリのトラッキングを許可しても大丈夫なのでしょうか?
これについてはあくまで個人的な見解になりますが。「よっぽど怪しいアプリでなければトラッキングを許可しても良い」と思っています。
個人情報をトラッキングすると聞くと危険に感じるかもしれませんが、アプリが得られる情報はあなたの名前・住所・電話番号などの秘匿性の高い情報ではありません。
トラッキングする情報は最適な広告を配信するために必要な”性年齢”や”検索履歴”などで、もちろん具体的な個人とリンクされている訳ではありません。
もちろんそれすらも不安に感じる方は、トラッキングを許可しない設定を選べばいいと思いますよ。
Appへのトラッキングを許可するメリット
Appへのトラッキングを許可するメリットとしては、アプリで表示される広告があなたに関連する最適な広告になるという点です。
広告なんてどうせ見ないしどうでもいいと思うかもですが、「個人的には一切興味のないテーマについての広告よりも、興味のあるテーマに関する広告が表示された方がまだマシ」だと思っています。
僕と同じように自分に関係のない広告ばかり表示されるのが苦痛な方は、Appへのトラッキングを許可する設定にしておきましょう。
Appへのトラッキングを許可するデメリット
Appへのトラッキングを許可するデメリットとしては、アプリ側に少なからず個人情報を提供してしまう点です。
最近は企業による情報の外部漏洩なども問題になっていますので、個人情報にアクセスされることを不安に感じる方はトラッキングを許可しない設定にしておきましょう。
iPhoneでアプリ別にトラッキング設定を変更する方法
iOS14.4にアップデートして初めてアプリを立ち上げたタイミングで、アプリ毎にトラッキング許可の要求メッセージが表示されます。
このときよく分からずてきとうに選択をしてしまっても、後からトラッキングの許可設定を変更することが可能です。
iPhoneでアプリ別にトラッキング許可の設定を変更するには、以下の手順で行います。
まずは設定アプリから「プライバシー」をタップします。
次に「トラッキング」をタップします。
するとトラッキングの許可設定の画面が表示されるので、ここでトラッキングを許可するかどうかをアプリ別に変更することができます。
トラッキング許可の要求を受け付けない設定
上記設定画面にある「Appからのトラッキング要求を許可」の項目をオフにすると、今後はトラッキング許可を求めるメッセージが表示されなくなります。
トラッキングを許可したくない方で、毎回アプリを開くたびに設定をするのが面倒な場合は、この設定をオフにしておくと確認メッセージが表示されるなくなのでおすすめです。
最後に
今回の記事ではiPhoneに表示されるトラッキング許可のメッセージについて、メッセージの意味やおすすめの設定方法などを解説させていただきました。
もし記事の中で分からないことがあれば、気軽にコメントで質問していただけたらと思います。
以上、最後まで読んでくれて感謝!感謝!です。